• Web制作をレストランビジネスに喩える
    レストランビジネスに

    Web制作を喩える

  • レストランの立地条件は、検索結果の表示位置
    レストランの立地条件は、

    検索結果の表示位置

  • 客層に合ったメニューが、魅力あるコンテンツ
    客層に合ったメニューが、

    魅力あるコンテンツ

  • 客層に合った内装が、ターゲットに受けるWebデザイン
    客層に合った内装が、

    ターゲットに受けるWebデザイン

Web制作で、知っておくべき10のこと」

Web制作を、レストランビジネスに例えて理解する

  • Web制作をレストランビジネスに喩える

    Web制作をレストランビジネスに喩える

  • Webデザインはレストランの内装

    Webデザインはレストランの内装

  • Webデザインはレストランの内装

    Webデザインはレストランの内装

  • メニューがコンテンツ

    メニューがコンテンツ

レストラン開業プロセス

レストランビジネスは、立地条件、料理の腕、サービスの質、内装・外装、リピート率が優れているほど、成功する可能性が高くなると思いますが、Web制作に関わる一連の内容を、レストランを開業するプロセスに例えると、分かりやすくなるかもしれません。

Webサイト制作を依頼してくるクライアントさんから、最初に「どんなWebデザインになるのか?」という質問を頂くことが結構あるのですが、これは、レストランで言うところの「外装・内装がどのようになるのか?」を一番に気にされていることに近いと思います。勿論、信頼性の高いものが好まれると思いますし、ユニーク性、インパクトのあるものは、マーケティング的にも有効でしょう。

ただし、これらの要素がどれだけ優れていようが、まず何より重要なのが、お店の存在をできるだけ多くの人に知られること、つまり立地条件なのです。

立地条件をまず考える

好立地は、検索エンジンの上位5位以内

Webサイト制作における立地条件は、検索エンジンにおける、検索結果の掲載順位と言えます。人通りの多い、都会の駅前の一等地を確保したければ、SEOやPPCを使って、人気のあるキーワードで、まず最低でも、上位5位以内には掲載されることです。6位~20位くらいでは、裏路地に何本か入った通り辺りに等しく、20位~30位なら、既に田舎の人通りの少ない外れに移ってしまっています。およそ30位以降なら、もはや田舎の畑のど真ん中にでも、レストランを建てようとしているようなものです。

そうなると、客足がない=トラフィックのないサイトになることが、目に見えています。(SEOやPPCについて、もっと知りたい人は、こちら

内装や外装にどれだけお金を投資しても、お店の存在が知られておらず、客がほとんど来なければ、収益どころではないわけですが、「どう集客するか?」というビジネスの基本を、最初から軽視、もしくは忘れてしまっているケースが、今でも結構あります。

出している料理のメニューが、顧客層に合っているか?

コンテンツの魅力

レストランメニューと各コンテンツへのリンクメニューは、ほぼ同義として扱ってよいでしょう。出している料理は、画像やテキストなどのWebサイトのコンテンツに相当します。

顧客はメニューを見て、自分が食べたいと思えるものを探し、興味が沸かなかったり、探していたものがそこなかったりすれば、簡単に店を出てしまいます。つまりサイトをBailout(離脱)することになります。

また、おいしいと感じさせる料理は、もっと見たい・読みたいと思わせるコンテンツであり、おいしいと感じれば、また来てくれる(リピーターとなる)可能性が高くなります。

Web制作を、レストランビジネスに喩えて学ぶ

成功しているレストランと、成功しているWebサイトには共通点がいくつもあります。成功に欠かせないのが、立地条件、料理、サービスの質、内装、外装などいろいろありますが、一番重要なのは、客層に合っていることです。潜在顧客の望むものが提供されていなければ、リピートすることは、まずありません。

また建物の施工を担当するコントラクターは、あくまでも依頼主の希望を忠実に再現しようとはしてくれるかもしれませんが、マーケティング的な知識があるわけではないので、ビジネス・コンサルタントではありません。IT業者やIT部署の人も同様に、マーケティングの知識がないのが一般的です。

内装・外装も顧客層を必ず意識する

顧客層に受ける内装・外装

例えばファインダイニング(高級レストラン)をファーストフード店風の外装にしたり、本当はすし屋なのに、ラーメン屋のような外装にしたりすることは、顧客を困惑させるだけです。

料理のジャンルに合った雰囲気の外装にすることで、初めてお店の近くを通り掛かった人でも、何料理のレストランなのか、容易に想像できるようになります。あるいは店に入ってからも、特に違和感を感じさせないため、マーケティング的には正しいアプローチと言えます。

外装はWebサイトのヘッダー、フッター

外装は、Webデザインで言うところの、ヘッダー、フッターといった共通デザイン部分に相当し、やはり各業種・業態に合わせた印象のデザインにするのが一般的です。

内装は、コンテンツ中のデザインエレメントやページレイアウト

内装は、コンテンツ中のデザインに該当し、くつろぎ感や、お店の雰囲気を印象付けるもので、やはり顧客層が好むものに仕上げることを第一に考えるべきです。

マーケティング的な正解を常に考える

特にスモールビジネスの案件では、オーナーが自分の好みにこだわり、顧客層を考慮せず、独断で決めてしまうことがあります。マーケティング的に考えるなら、レストラン(Webサイト)は、顧客が満足してもらうことで収益につながるわけで、こういったエゴは、大体の場合、マイナスにしかなりません。

サービスの質は、そのまま顧客満足度に反映する

受付やウェイター、ウェイトレスなどのカスタマーサービスは、サイト上でのナビゲーションの役割に近く、スムースであるほど、顧客満足度が高くなります。

1ページ30秒以内、1セッション3ページ以内で成し得るべきこと

統計的に、インターネットユーザーが1ページを閲覧するのに要する時間は、約平均30秒と言われており、30秒以内で読める範疇で、最低限伝えるべき情報を伝え切ることを心掛ける必要があります。

また統計的に1回の訪問での平均の閲覧ページ数は、約3ページですが、ユーザーが読みたいと思っているページがその先にあると分かっていれば、何ページでも読み進めていくという統計もあり、ナビゲーションが重要な部分でもあります。

建物の施工法にも気を配り、安全性を高める

HTMLコードが建物の建築構造。1つの欠陥も許されない

レストラン自体の建築構造が、HTMLコードのようなもので、一見外から見ても、どうなっているのか、素人には全く分からないのですが、欠陥工事になっていると、例えば雨などが降った際には雨漏りがします。

普段は普通にできているように見えても、ユーザーの使うブラウザの種類やモニター解析度状況にょり、意図しない動きや表示になることがあるので、正しくHTMLコーディングをされていることは、安全にビジネスを運営する上で、とても重要になります。

コントラクターは、ビジネスコンサルタントではない

コントラクターはIT部署に近い

よくWeb制作は、IT部署が管轄すべきものだと思われているケースがありますが、IT部署は建物を建てるコントラクター(建設業者)に近い存在と言えます。部分的には勿論関係してくるのですが、コントラクターがケアしてくれているのは、雨漏りのしない、設備の整った建物にすることであって、あくまで「守り」の部分だけです。どうマーケティングして、お客さんを呼び込むかとか、どういう料理が興味を引けるかなど、「攻め」の部分に対しての知識も関心も、本来持ち合わせてはいません。

IT部署に、マーケティングノウハウはない

IT部署だけがWeb制作に関わっているようなプロジェクトは、レストランを始める際に、コントラクターに、集客手段やシェフの代わりにメニューを考えてもらっているようなもので、それで成功する方が珍しいと言えます。

正しい役割配分が成功の鍵

ビジネスコンサルタントが、潜在顧客層や集客方法を検討し、腕のあるシェフを雇い、そのシェフに顧客層に合ったメニューを考えてもらい、ウレイターやウェイトレスたちを教育する、というのが、レストランを成功させる上で不可欠なことです。Web制作の現場においても、商材をよく理解している、営業や企画部署と、マーケティングを理解しているコンサルタントなどが関わらないと、ビジネスとして成功させるのは、とても難しくなると言えます。

正しい予算配分を考える

開店当初から、閉店営業にならないために

お客さんで賑わうレストランにするには、立地条件、料理、サービス、内装・外装などの各要素の優先順位や方向性を間違えないことです。例えば、内装や外装にお金を使い過ぎて、集客のための広告予算などが無くなってしまうと、そのビジネスは開店当初から、ずっと閉店営業を続けていくはめになります。

予算10あれば、最低でも集客5、制作5

Web制作の案件で、仮に予算が10あるとすれば、最低でも半分の5以上は、集客予算に分配すべきです。つまり残りの5以下で制作予算を賄うべきなのです。

店舗を借りる際の注意点

ホスティング選びも慎重に

レストランを始めるにあたり、ビル内の1階にある商業用スペースをリースするとします。これは、ホスティング会社から、ホスティング(Webサーバー)スペースをレンタルしていることと同義で、Webサイトを公開する際に、必ず必要になります。

リースの際に気をつけるべきことは、そのビルの信頼性、安全性、近隣のテナントの質です。レストランもホスティングも、24時間、365日、安定して稼動できることが、ビジネスを始める上での絶対条件となります。

例えばレストランの入っているビルの電気が、いきなり予測不可能なタイミングで、不規則に停電になるとか、水道が止まるようでは、ビジネスを安心して稼動させられません。また夜間でも、誰でも自由に出入りができ、レストランの入り口に鍵もない、というようなビルでは安全性に問題があります。

ホスティングも全く同じで、障害時の無停電装置でどの程度の期間、電源が供給されるのか? とか、サーバーのハード障害時のバックアップからの復旧や、ファイヤウォールなどの基本的なセキュリティの有無など、ホスティング会社が信頼の置けるサービスを提供してくれることが、とても重要になります。

特にしっかりした回線をいくつも保有できていないような、ホスティング会社の場合、サイトへの接続がよく不安定になる、またはサイトが頻繁に落ちる、という状況になることも、決して珍しいことではありません。

レストランとは違い、Webサイトは実際に24時間、365日営業していることになるので、仮に企業の顔でもあるWebサイトが安定していないことは、ビジネスの信頼性そのものに大きな傷を付けることにもなります。

また近隣のテナントが違法行為をやっていたりすると、自分のビジネスにも勝手に迷惑を掛けられることがあるので、ビル側のテナント審査が厳しいところを選ぶべきです。

例えばカジノやアダルト系のサイトをホスティングしていると、検索エンジン上で、スパム(違反)行為を行っている場合が多く、使っているIPアドレス(住所のようなもの)がブラックリストに載せられることがあり、その巻き添えになる可能性もあります。

(ホスティングについての注意点を、もっと詳しく知りたい方は、こちらをクリック

ビジネス名の登記

ドメイン管理も重要

ビジネスを始める際に、社名や屋号を登記する行為は、Web制作の過程では、ドメイン登録に該当します。

ドメインとは、世界中で絶対に重複しないよう、ICANNという組織が管理しており、その配下で、ドメイン管理業者が委託管理しています。

ビジネス事業主は、このドメイン管理業者を通じて、登録したいドメインを申請、管理することになるのですが、粗悪なドメイン管理業者を利用すると、管理がずさんで、稀にドメインを他人に乗っ取られてしまうことがあります。

プロにマーケティングアドバイスを聞くこと

またドメイン名は、マーケティング的にも重要になってきます。素人が自分で考えて決めてしまう前に、プロのアドバイスを参考にされることを、強くお勧めします。

Web制作で、知っておくべき10のこと」